5巻表紙の絵を公開して良いとのことなので、以下に↓
無断転用などされない人しか見ていないと信じてます。
ところで私の場合は、大まかなデザインをまず決めて、そこに使う生き物や背景などをバラバラに描き、最終的にデザイナーさんにいい感じに配置してもらう、というやり方をしてます。
なので重なって消えている部分も、全部描いてます。
キヨスとシーラカンス。
いっぱい失敗してます。笑
というか迷いながら色を決めている。
こんな感じなので、私はコピー用紙に水彩絵の具で塗っています。
失敗したら一から描き直す時間がないので。。。
絵の具は20年以上前に父方のおばあちゃんに貰った、植物画用のホルベイン水彩絵の具と、中学校で使っていたぺんてる絵の具です。
我ながら物持ち良すぎですね。
でも流石にぺんてるは固まったり無くなったりして、よく使う色は買い足してます。
白と空色と肌色。
固形ホルベインは、レモン色と朱色の発色が格段に良くて、コノハは絶対ホルベインです。↓
関係ないですが、デメニギスはかなり時間をかけたけど、なんだか笑える感じにしかならず。。。
獲物を口に入れる時は、目がぐるっと前を向くそうで、面白いから描いてみたのですが、よりキャラクター感が。。。
リュウグウノツカイはめちゃくちゃ時間かかりました。
塗るのにではなく、この頭のピロピロの構造がどうなっているのかを理解するのに。
生きた姿が撮影された!っていう動画と、いろんな画像を見比べ、他のイラストなんかも見てみた結果、こんな感じにしたのですが、、
他のイラストや写真とちょっと違うんですよね。
でも動画を何回もストップしたり繰り返し見た結果、こう見えたので、もうこれで!
もしかしたら種類が違うのかもしれないし。
あと、尻尾が写ってる画像が全然なくてなんでだろうと思ったら、栄養が足りなくなると尻尾の方を自切するらしいです。
たくましい。。
絵的な見栄え優先でこんな感じでくねらせましたが、実は背びれをめっちゃひらひらさせて泳ぐんです。
体はあまりくねらせずに。
すごく綺麗でしたので、動画見られそうな方は是非一度見てみてください。
これは背景に置かれる博物館なので、多分ほとんどの部分が単行本では消えると思います↓
単行本の後ろは『南極猫のたけし』と『火を操る伝説の鳥』の絵です↓
オーストラリアの伝説なので、アボリジナルアート風に。
一番上のいっぱい失敗している件。
コピー用紙は濡らすと直ぐびろびろになってしまいます。
でも濡らさないとハケの跡がくっきり出てしまうので、水で濡らしながらささっと塗る。。。しかしびろびろになりすぎて色ムラがびろびろ出てる。。。
そういう失敗も混ざってます。
ちょっと前の月刊!スピリッツの表紙を描かせていただいた時に、久しぶりに水彩紙に色を塗ったら、めちゃくちゃ塗りやすかったです。
多少塗り直しもできるし、乾く前なら。
しかし失敗したら描き直す時間がないからなあ、、、
時間に余裕があれば水彩紙で塗りたいのですが。。。
でも他の方だって、時間がない中でやっているわけで、原画そのものに一発で塗っているのはすごいなあと思います。
以上長くなりましたが、表紙の色ぬりあれやこれやでした。
あ、5巻は7月30日発売です!
5巻もよろしくお願いいたします!